わかりづらい!Webflowのプランと移行についてを解説:混乱しやすいポイントをまとめてみました。
- Index
- アカウントとWorkspaceの違い
- Webflowのプランは2階層
- サイト移行(Site Transfer)
- サイトプラン(ホスティング)の移行
- ワークスペース移行(Workspace Transfer)
- サイト移行とWorkspace移行の比較表
- Webflowでサイトやワークスペースを移行するときのありがちなミスまとめ
はじめに。
Webflowは、デザインの自由度の高さ、高速のホスティング込みのSaaSアプリケーションでセキュリティ面も強い、且つCMS機能も充実(この点はWordPressには劣りますが → この辺の違いについてはこちらのブログで解説しています。)している優れたツールなので、弊社でもお客様のサイトに続々採用しています。
そんなWebflowですが、プランやそれに不随する移行の概念が独特で癖があり、正直ややこしい。そこで、ここでは、公式ヘルプ情報を踏まえつつ、その辺りの仕組みを整理しました。
1. アカウントとWorkspaceの違い
いきなり紛らわしいのですが、アカウントとWorkspaceは別物なのです。
- アカウント(Account)
- メールアドレス単位のログイン権限
- 1つのアカウントで複数のWorkspaceに所属できる(例:自分用、会社用、クライアント用など)
- Workspace
- サイト(プロジェクト)や請求情報の「入れ物」
- メンバー、課金プラン、オーナー権限などはWorkspaceごとに独立
- クライアントやチームごとに分けて作る
👉 よくある勘違い:「アカウントごとの課金」ではなく、「Workspaceごとの課金」。
2. Webflowのプランは2階層
- 上階:Workspace プラン
デザイナーやチームがログインしてプロジェクトを作る場所。
プロジェクト数やメンバー数、共同編集の可否がここで決まる。 - 下階:サイトプラン(Site Plan / ホスティング)
実際にサイトを公開するためのプラン。
CMS機能の有無、トラフィック上限、独自ドメイン接続などがここで決まる。
👉 よくある勘違い:「ワークスペースプランを持っていれば独自ドメインで公開できる」→ 実際はホスティング(Site Plan)を別で購入する必要がある。
実際のプランの詳しい内容はこちらの公式ページをご確認ください。
3. サイト移行(Site Transfer)
● 移行できるもの
- デザイン、CMSコレクション、コンテンツ、アセット、Eコマース商品・注文データ、カスタムコード、リダイレクト設定、バックアップなど
● 移行できないもの
- サイトプラン(ホスティング契約)
- 独自ドメイン設定
- 請求情報、課金履歴
- フォーム通知先、reCAPTCHAキー(再設定が必要)、Adobe Fonts(Workspaceレベルの設定)
- エディターの共同編集者
注意点
- サイト移行はStarterプランでのみ可能。
- 有料プランがついたままでは移行できない。
- ただしClient Payments(クライアント課金)を使っている場合のみ、有料プランやドメインも含めて移行可能。
👉 よくあるケース:開発者がクライアントに納品する → デザインやCMSデータは移行できるが、クライアント側で改めてSite Planを契約してもらう必要あり。
4. サイトプラン(ホスティング)の移行
- 同じWorkspace内であれば、有効なサイトプランを別のサイトに移すことが可能。
- この場合:
- 元のサイトはStarterにダウングレード
- 新しいサイトは残りの契約期間・ドメイン設定・SSLを引き継ぐ
- ただしフォームや外部アプリ連携などは引き継がれない。
👉 つまり「同じアカウント内でリニューアルした新サイトにホスティングを乗せ替える」ときに使う。
5. ワークスペース移行(Workspace Transfer)
● サイト移行とどう違う?
Workspace移行 = アカウントごと譲渡 → 中にあるすべてのサイト・有料プラン・独自ドメイン・請求設定を丸ごと引き渡す。
● 特徴
- ホスティング契約や課金はそのまま維持される。
- サイトを再公開したり、新たにプランを買い直す必要はない。
- Workspaceの「オーナー権限」をクライアントに移すだけ。
👉 「クライアント専用にWorkspaceを作って、最後に丸ごと引き渡す」場合に有効。
6. サイト移行とWorkspace移行の比較表
| サイト移行 | ワークスペース移行 | |
| 移行対象 | 単一サイト | Workspace全体(すべてのサイト) |
| ホスティング移行 | (Client Payments利用時のみ可) | |
| ドメイン移行 | ||
| 請求・課金移行 |
ざっくりまとめると:
- サイト移行 = デザイン/データだけ動かす(ホスティングは移らない)
- Workspace移行 = アカウント丸ごと引き渡す(ホスティングも課金もそのまま)
Webflowでサイトやワークスペースを移行するときのありがちなミスまとめ
● サイト移行でありがちなミス
- ホスティング(Site Plan)が移らないのを忘れる
- Starterにダウングレードして移行すると、デザインは移っても独自ドメインでは公開できなくなる。
- クライアントに説明していないと「サイトが壊れた」と誤解される可能性も。
- 自分のSite Planを解約し忘れる
- 移行後も自分のWorkspaceで課金が続いてしまい、使っていないホスティング料金を払い続けることになる。
- フォーム通知設定が消える
- フォーム送信データは残るが、通知メール先の設定はリセットされる。
- 設定し直さないと、クライアントに問い合わせが届かない。
- 独自ドメインを再接続しない
- ドメイン設定は移行されないため、クライアント側で再設定が必要。
- reCAPTCHAキーや外部連携を忘れる
- reCAPTCHA、Adobe Fonts、アプリ連携はWorkspace単位。
- 移行後は動かなくなったり、フォントが変わったりする可能性がある。
- 複製移行でデータが欠ける
- サイトを複製して移行すると、フォーム送信履歴やバックアップ、エディター設定などは引き継がれない。
- 過去データが重要な場合は注意。
● ワークスペース移行でありがちなミス
- すべてが移動することを理解していない
- ワークスペースごと渡すと、中のすべてのサイト・課金・ドメインが丸ごと移ってしまう。
- 他のクライアント案件まで一緒に渡すリスク。
- オーナー権限を正しく移譲しない
- Billing権限は「オーナー」にしかない。
- 移行後も自分がオーナーのままだと、クライアントは請求を管理できない。
- 支払い方法を整理しない
- クレジットカード情報が残っていると、クライアントのサイト代が自分のカードに請求され続ける。
- 不要なコラボレーターを残す
- ワークスペースのメンバー権限はそのまま残る。
- 元チームメンバーが意図せずアクセス可能なままになる。
- 自分の資産まで渡してしまう
- 個人サイトや別案件のサイトを同じWorkspaceに入れていると、それらも一緒に移行されてしまう。
● 両方に共通するミス
- 移行タイプを間違える
- サイトだけ渡したいのにワークスペースごと渡す、またはその逆。
- ダウンタイムの説明不足
- DNS再設定やSite Plan購入のタイミングで一時的に公開が止まる。事前に伝えないとトラブルに。
- 返金ルールを理解していない
- 年間契約は途中解約でも返金されず「アカウントクレジット」になるだけ。
- クライアントにそのまま引き継げないので損をするケースがある。
ご相談ください!
冒頭でも触れましたが、Webflowは本当に優れたシステム・ツールなので、こういった癖のある部分も理解した上で、最適なプランや方法を選択することが大事になってきますね。サイトの作成やリニューアルをWebflowで、とお考えの方も多いかと思います。弊社ではWebflowでの制作実績も多数ありますのでお気軽にご相談ください!
橋本 直紀
ウェブデザイン周り、主にコーディングを担当する傍ら、メルマガ「編集部」一員として、ニュースレター「Seek-ten Times」冒頭のコラムを毎月執筆。 フィラデルフィアで生まれ(生まれただけ)、神奈川で育ち、東京の大学を卒業、その後ポートランド~LAと渡り歩く。色んな縁に巡り合ったものです。