Snapchatがアメリカの若者に人気な理由を考察!Instagramとの使われ方の違いは?
はじめに。Snapchatの人気の再熱理由とは?
SNS市場は日々変化し、TikTokやInstagramが人気を集める中でも、Snapchatは若者を中心に根強い支持を受け続けています。日本での印象はあまりないかと思いますが、アメリカのZ世代には欠かせないコミュニケーションツールとなっています。アメリカでのデイリーアクティブユーザー数は、世界全体のユーザー数の約半数を占めているほどです。Instagramとの競争の中で、ユーザー数が激減することもあったのですが、今ではピーク時同様のアクティブユーザー数を保っています。本記事では、Snapchatがどのように若者に楽しまれているのか、Instagramとの競争関係についても触れながら詳しく解説していきます。
Index
1. Snapchatの独自の価値
Snapchatが支持される理由は、他のSNSにはない以下のような特徴にあるのではと考えられます。特に、クローズドで親しい友人とのやり取りに特化されている、ということが、他のSNSとの大きな違い、またポイントとなっていそうです。
●エフェメラル(消える)コンテンツの強み
Snapchatの最大の特徴は、送信したメッセージや写真・動画が一定時間後に消える点です。これにより、「記録が残らない気軽なコミュニケーション」が可能になり、ユーザーが自由にコンテンツを投稿しやすくなっています。
●クローズドなコミュニケーションとストリーク機能
Snapchatは、主に親しい友人同士のやりとりに特化しており、ストリーク(一定期間、連続でやりとりを続ける機能)がユーザーのエンゲージメントを高めています。インフルエンサー主導のSNSではなく、「リアルな友達とつながる場」としての価値が強調されています。
●AR技術のリーダー(Lenses, Bitmoji, Lens Studio)
Snapchatは早くからAR(拡張現実)技術に力を入れており、Lenses(ARフィルター)やBitmoji(カスタムアバター)などの機能が人気です。これらはInstagramにも導入されましたが、Snapchatは常に最先端のAR技術を提供し続けています。
●Discover・Spotlightなどの独自コンテンツプラットフォーム
Snapchatには「Discover」や「Spotlight」といった独自のコンテンツ配信機能があります。これにより、企業やクリエイターがオリジナルコンテンツを配信しやすくなり、Instagramのリールとは異なるアプローチでユーザーにリーチできます。
●広告・収益化の強み(AR広告、Snap Map活用)
Snapchatは、AR広告やSnap Mapを活用した位置情報ベースの広告など、独自のマネタイズ戦略を展開しています。特にAR広告は、InstagramやTikTokよりも先駆的に導入され、ブランドとの親和性が高い点が特徴です。
2. Instagramの機能追加・更新とSnapchatのDAUの変遷の相互関係
Snapchatの成長とInstagramの機能追加には密接な関係があると考えており、これらも人気の理由を紐解くヒントとなり得そうです。InstagramはSnapchatの人気機能を次々と取り入れましたが、その影響はどのように現れたのでしょうか。
(1) 2011年~2016年:Snapchatの成長とInstagramの対応
2011年:Snapchatリリース(消えるメッセージが話題に)
2013年:Snapchat Stories導入
2015年:Snapchat Lenses導入(ARフィルターの始まり) → Instagramは2017年にフェイスフィルターを追加
2016年:SnapchatのDAUが1億5,800万人に到達
(2) 2016年~2019年:Instagramの追撃とSnapchatの影響
2016年:Instagramがストーリーズ機能を導入 → Snapchatの独自性が失われユーザーのシェアが分散
2018年:Snapchatがデザイン変更(不評でDAUが減少)
2018年:Instagramがショッピング機能追加 → Snapchatはeコマース連携を強化
(3) 2020年以降:Snapchatの独自戦略と復活
2020年:Snapchatが「Spotlight」導入(TikTok対抗)
2021年:SnapchatのDAUが再び増加(2億9,300万人)
2023年以降:SnapchatはARとクローズドな関係性に特化し、若年層の支持を維持
このように、InstagramがSnapchatの機能を取り入れたことで一時的に成長が鈍化しましたが、SnapchatはAR技術やクローズドなコミュニケーションの強みを活かし、独自の地位を築き続けていることが分かります。
データ参照
3. 結論:Instagramとの競争の中でSnapchatが生き残る理由
Instagramが次々とSnapchatの機能を取り入れたことで、Snapchatは何度も存続の危機に直面しました。しかし、それでも生き残り続けているのは、次のような理由があるからです。
- リアルな友人とのクローズドなつながりを重視
- AR技術の先進性を維持し、新たな広告市場を開拓
- 消えるメッセージとストリーク機能によるエンゲージメントの高さ
現在のSNSは、インフルエンサー主導のInstagramやTikTokとは異なり、「プライベートで親しい人とだけつながる」ことを求めるユーザーも増えています。その点で、Snapchatは特定の層にとってなくてはならないプラットフォームとなっています。
特にアメリカでの若年層向けSNSマーケティングにおいては、Snapchatの持つ独自の特性を理解し、適切に活用することがポイントにもなります。特に、AR広告やストリークを活用したエンゲージメント施策などは、他のSNSでは得られない効果を生み出す可能性があります。
TikTokが現時点では利用できないアメリカ市場。代わりとなるSNSは現れるのか。どの既存SNSがけん引していくのか。今後も変化が目まぐるしいSNS市場が続いていきそうです。
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江田 万結子
SNSマーケティングを一番の強みとするマーケター。フットワーク軽く色々なことに興味深々な性格から引っ越すことも多く、兵庫→東京→福岡→ハワイと渡り歩きLAにたどり着く。SNSのことでもそれ以外でも、いつでもお気軽にご連絡・ご相談ください :)