【2025年最新版】アメリカのSNSで使用されているスラングを調べてみよう!

Last Updated on 2025-01-03by Nobuo Oyama
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日本では、年末の風物詩として毎年「新語・流行語大賞」が開催され、その年の世相を反映した言葉が選ばれます。今年の年間大賞には、話題のテレビドラマ「不適切にもほどがある!」を略した「ふてほど」が選ばれ、大きな注目を集めました。また、似たような取り組みとして京都の清水寺で発表される「今年の漢字」があります。2024年には、オリンピックでの日本選手の活躍と政治の裏金問題を象徴する「金」が選ばれたようです。 

このような試みはアメリカでも行われているのか気になり、調べてみました。すると、「Word of the Year」と題して、さまざまな著名な団体や辞書出版社がその年を象徴する言葉を選出していることが分かりました。例えば、アメリカ英語の辞書で有名なメリアム=ウェブスターは、2024年の言葉として「Polarization(分極化)」を選出しています。この言葉は、近年のアメリカの政治情勢を強く反映しており、まさに2024年を象徴する表現と言えそうです。 

こうした取り組みを見ると、言葉がどの国でも世相を映す鏡のような役割を果たしていることが分かります。その中でも、特に社会の動きを鮮やかに映し出しているのは「スラング」ではないでしょうか。スラングとは、特定の社会集団や世代の間で使われる口語表現のことです。近年では、インターネットやSNSの影響でスラングのサイクルが加速し、新しい言葉が次々と生まれては消えていく状況が顕著になっています。 

日本の最近のスラングには「推し」や「それな」などがありますが、アメリカでも同じように多種多様なスラングが存在します。実はSNSマーケティングをアメリカで運用していると、こうした英語の授業では習わないスラングに頻繁に出会います。時おり投稿にスラングを交えたコメントが寄せられることもあり、その意味を誤解してしまうとせっかくの消費者とのエンゲージメントの機会を台無しにしてしまうかもしれません。 

そこで今回は、SNS上でアメリカの消費者と円滑にコミュニケーションを図るため、アメリカで使用されているスラングについてご紹介します。特にSNS投稿に対して寄せられるコメントをイメージしながら、「ポジティブな表現」「ネガティブな表現」「2024年に注目を集めた表現」の3つに分類し、それぞれ2つずつ選びました。それでは、さっそく見ていきましょう! 

 

■ポジティブなスラング表現

・No cap

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20世紀初頭の黒人英語では、「Cap」という言葉は「誇張する」や「嘘をつく」という意味を持っていました。この意味をもとに、近年「No cap」という表現が生まれています。これは「For real」「Seriously」のような意味を持つ言葉として使用されており、日本語で同じニュアンスを持つ言葉を探すとしたら、「ガチで」に相当する表現と言えるでしょう。 

「No cap」は現在、Z世代の間で広く使われているスラングです。その広がりのきっかけとなったのは、Young ThugとFutureが2017年にリリースした曲“No Cap”だと言われています。このスラングは、ヒップホップの文脈を踏まえるとより理解しやすい表現と言えるのではないでしょうか。 

例文: 
A: That test was brutal. I don’t think I passed.(あのテスト、マジでヤバかった。絶対落ちた気がする。 
B: No cap, that was one of the hardest tests I’ve ever taken.(ガチで、あれは今までで一番難しいテストだったわ。 

 

・Rizz 

「Rizz」は、オックスフォード大学出版局が主催する2023年度の「Word of the Year」に選ばれ、一躍注目を集めた言葉です。この言葉は「(ロマンチックな意味を含む)人を引き付ける魅力」を指し、その語源が「カリスマ(Charisma)」の第二音節に由来していることからも、その意味が明確に伝わります。また、この表現はYouTuberのKai Cenatによって広められたことでも知られています。 

例文: 
A: Look at him over there. Do you think they’re making a move?(ちょっと、彼もしかして今彼女にアタックしかけてない? 
B: Oh, definitely. Taylor’s got mad rizz.(間違いない。彼めっちゃフェロモンでてるし。) 

 

■ネガティブなスラング表現

・Cheugy

前章では、SNSのコメントで見かけたらうれしい(文脈次第ですが)ポジティブな表現を紹介しました。この章では、コメントに現れたら注意が必要なネガティブ表現を取り上げます。

まず一つ目は「Cheugy」というスラングです。この言葉は「イケてない」「ダサい」を意味し、2013年頃にカリフォルニア在住のGaby Rassonが「流行についていけない人」を指して使ったのが始まりと言われています。その後、2021年頃にTikTokでバズり、多くの人に知られるようになりました。

「Cheugy」は特にZ世代がミレニアル世代をからかう文脈で使われることが多く、「世代間の壁を作る」というスラングの負の側面が見られることもあります。日本で言う「昭和かよ」と似たニュアンスを持つ場面もあるかもしれません。

例文:

Sarah: Oh, look at this shirt. It’s cute, right?(見て、このシャツ。かわいくない?)
Lily: Hmm… it’s giving a little cheugy vibe.(んー…ちょっとダサいかも。)

 

・Ohio

オハイオはアメリカ中西部にある州の名前ですが、近年インターネットでは「シュールな」「奇妙な」という意味で使われることが増えています。発端は2021年頃に投稿された、オハイオで起きた奇妙な出来事やニュース記事に関連しています(かつての「フロリダマン」を連想させます)。その投稿には「only in Ohio」というフレーズが添えられていましたが、次第に「Ohio」単体が「奇妙な」という意味を持つようになったようです。日本で言うなら、群馬県が「グンマー帝国」と冗談で言われるようなものかもしれません。

例文:
Mark: “I can’t believe we saw a tractor on the highway today!”(今日、高速道路でトラクターを見かけたんだ!)
Emily: “Only in Ohio, right?”(オハイオあるあるだわ!)

 

■最新のスラング表現

・Demure

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最後に、2024年に注目を集めた最新のスラング表現を紹介します(こちらはまだ新しい表現で、日本語にぴったりな対応表現を見つけるのが難しく、例文は省略しますのでご了承ください)。 

まず紹介したいのが「Demure」です。この言葉は本来「慎み深い」という意味の形容詞ですが、TikTokerのJools Lebron(フォロワー数120万人以上)は、「cutesy、clean、mindful」という価値観をこの言葉に加えることで多くの共感を呼び、「Demure」は2024年のバズワードの一つとして取り上げられ、Dictionary.comの「Word of the Year」にも選ばれました。 

では、「Demure」の価値観とは具体的にどのようなものかと言うと、例えば「職場での服装やメイクを控えめにする」「飛行機で着陸後、客室乗務員の合図があるまで席を立たずに待つ」といった行動が挙げられます。これって、謙虚さや慎ましさを美徳とする日本人の感覚と少し似ていませんか?もしかしたら、2025年には日本的な謙虚さを「Demure」と表現することで、アメリカの市場でも共感を呼ぶかもしれません。ただし、「Demure」が示す価値観には「cutesy(かわいこぶりっ子)」といったやや自虐的なニュアンスも含まれており、100%慎み深さを肯定する日本の価値観とは若干異なる点もあるかもしれません。 

 

・Brat

最後に紹介する「Brat」は、元々「悪ガキ」というネガティブな意味を持つ言葉でした。しかし、2024年にCharli XCXが同名のアルバムを発表したことで、この言葉に「伝統的な価値観にとらわれず、自由奔放で反抗的」というポジティブなニュアンスが加わり、アートの文脈でむしろ褒め言葉として使われるようになりました。この変化により、彼女のファンを中心に、このような態度に共感する若者たちの支持を得ることとなったのです。 

「Brat」の特徴的な点は、既存の価値観への単なる反発ではなく、その表現に遊び心ややんちゃさが含まれていることです。また、2024年の米大統領選でジョー・バイデンがカマラ・ハリスを民主党候補として推薦した際、Charli XCXが以下のツイートを行ったことによって、「Brat」が持つポジティブなニュアンスが広まりました。 

ちなみに、この「Brat」は2024年のコリンズ英語辞典の「Word of the Year」にも選ばれています。「Demure」とは正反対の意味を持つ「Brat」が共に2024年を代表するスラングとなったことに、アメリカの多様性を感じますね。 

 

この記事では、SNSポストに寄せられたコメント内を誤解なく理解するためにスラングを紹介しましたが、こうしたスラングはSNSポストや広告にもうまく取り入れることで、特定のターゲット層との共感を得ることができます。少し難易度は高いかもしれませんが、慣れてきたらぜひチャレンジしてみてください。Seeknetマーケティングチームでは、ネイティブスタッフがこうしたSNSポスト作成もサポートしていますので、ご興味のある方はこちらからご相談下さいね 

それでは、今回はここまでにしたいと思います。引き続き、米国マーケティングに関する深堀り記事をお届けしますので、次回の記事も楽しみにしていてください。 

 


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大山 暢夫

GoogleやMeta、LinkedInなど、さまざまなプラットフォームの長所や課題をしっかり理解した、総合的なデジタルマーケティングの提案が得意です。今はアメリカの文化を歴史からサブカルまでまるっと味わい尽くすために英語に奮闘中。毎日新しい発見でいっぱいです!

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