【アメリカSNS戦略】インフルエンサーとアンバサダーの違いってなに?|失敗しない選び方とは?
はじめに
アメリカにおけるインフルエンサーの影響力
アメリカでは、インフルエンサーの発信が購買行動に直結しやすく、特にInstagramとTikTokは強力な販促チャネルとして定着しています。
Whalarの調査によると、アメリカの18~40歳の73%が「自分と似た人物(≒インフルエンサー)」による商品レビューを信頼し、62%の人が広告を邪魔だと感じるとのことです。
口コミ文化が強いアメリカでは、10万人規模のインフルエンサーだけでなく、数千〜数万人規模の“マイクロインフルエンサー”も高い影響力を持っています。
企業の広告よりも個人の意見やレビューが重視される傾向があるため、短期間で認知を広げたい企業にとって、インフルエンサーの活用は非常に有効な施策です。
インフルエンサー施策とアンバサダー施策:混同されがちな2つの違い
アメリカのSNSマーケティングでは、インフルエンサー施策とアンバサダー施策が同じものとして扱われることがありますが、実際には 契約形態・役割・目的が大きく異なる 施策です。
- インフルエンサー施策:単発または短期間の投稿契約で、瞬間的な認知拡大を狙う
- アンバサダー施策:半年〜1年規模の長期契約で、ブランド世界観の発信やファン形成が目的
目的が変わるため、選定時の基準も大きく変わります。目的に合わない人選は、コストの無駄や効果の不発につながりやすいため注意が必要です。
💡この記事でわかること
- アメリカ市場でインフルエンサーが重視される理由
- インフルエンサー施策とアンバサダー施策の明確な違い
- どのタイミングでどちらを使うべきか
- 日系企業が避けたい失敗例
- 成果が出るSNSマーケティングの戦略の組み合わせ方
アメリカでインフルエンサーが注目される背景
なぜアメリカ企業はインフルエンサーを活用しているのか
アメリカでは広告に対する消費者の目が厳しく、従来の広告は「押しつけられている」と感じられやすい傾向があります。
一方でインフルエンサーの投稿は「自然な体験」と見なされやすく、抵抗感が少ない点が特徴です。
消費者が自ら投稿するUGC(ユーザー生成コンテンツ)が価値を持つアメリカでは、“リアルな使用感”が特に重視されます。
そのため、フォロワーとの距離が近いインフルエンサーやアンバサダーの発信は強い説得力を持ちます。
選定時には、
- 世界観の一致
- エンゲージメント率
- フォロワー層
を確認し、自分たちのブランドとマッチしたインフルエンサーを選ぶことが重要です。
TikTok / Instagramの台頭による市場変化
Z世代(1997〜2012年生まれ)は、TikTokやInstagramを中心に情報収集を行います。
そのため静的な広告よりも、動画やリアルなレビュー投稿が強い効果を発揮します。
さらに、近年は縦型動画の普及により、フォロワー数に依存しない拡散が起きやすくなりました。
アルゴリズムによって質の高い動画はフォロワー数に関係なく「おすすめ欄」に乗るため、自然にリーチが広がります。
その結果、ユーザーに刺さる動画を制作できれば、アメリカ市場に参入したばかりの日系企業や中小企業でも大きな露出のチャンスを得られる状況になりました。
この「縦型動画 × アルゴリズム」の組み合わせが、インフルエンサーマーケティングの成長を後押ししています。
インフルエンサー施策とアンバサダー施策の違い
インフルエンサー施策:短期的な拡散力に優れたモデル
インフルエンサー施策は、1人につき1〜2本程度の動画を依頼するケースが一般的です。
複数名を同時期に起用することで“疑似的なバズ”を生みやすく、新商品のローンチやイベント告知に最適です。
向いている施策・向かない施策
【向いている施策】
- 新商品の認知拡大
- 季節限定でのキャンペーンやオファー
- 新店舗オープンの告知
【向かない施策】
- 長期的なブランド育成
- 世界観・価値観の継続発信
- ファンの囲い込み
アンバサダー施策:中長期のブランドロイヤルティ育成に最適
アンバサダーは半年〜1年単位でブランドを継続的に使用し、日常的に商品を紹介します。
単発契約ではなく“期間契約”となるため、ユーザーから見ても「本当に愛用している」という信頼が得られやすいのが特徴です。
効果が出やすい企業の共通点
アンバサダー施策で特に効果が出やすい企業には、いくつかの共通点があります。
まず、ブランドストーリーが明確で、企業として伝えたい価値観やメッセージがはっきりしていることが挙げられます。
さらに、ブランドの世界観が一貫しており、SNS上の投稿や商品体験がブレない企業はアンバサダーの発信とも自然に馴染みやすく、ユーザーの共感を得やすい傾向があります。
また、コミュニティづくりを重視している企業は、アンバサダーと共にファン層を育てる仕組みが作りやすく、施策の効果も高まりやすいです。
向いている施策・向かない施策
【向いている施策】
- 長期的なブランドイメージの構築
- コミュニティ形成やファンベース強化
- ロイヤルティが重要な商材(食品、コスメ、健康商品など継続が前提な商品)
- 海外市場での“ブランド土台づくり”
【向かない施策】
- 短期間での瞬間的な認知拡大
- 明確な数値KPI(フォロワー数など)を短期で追う施策
アメリカの日系企業が陥りがちな選び方の失敗
・「フォロワー数が多い=効果が高い」と思い込む
→フォロワー数よりも、ターゲットが一致していることやエンゲージメントの高さが重要です。
・目的を曖昧にしたまま起用する
→“投稿本数・期間=費用”のため、目的が不在だとインフルエンサーにとっても動画を制作しにくく、失敗につながりやすくなります。
・1人・1投稿だけで効果を判断する
→SNSは長期戦が前提です。最低3〜6ヶ月の継続が必要となります。
FAQ|アメリカでのインフルエンサー・アンバサダー活用のよくある質問
日系企業はどちらから始めるべき?
まずはインフルエンサー施策で短期的にテストし、反応が良い市場はアンバサダー施策に移行するのが一般的です。
とくにアンバサダー施策は長期での契約となるため、自分たちの商材や市場とインフルエンサー施策の相性を見極める必要があります。
費用感の目安は?
インフルエンサーはフォロワー数に応じて、1投稿あたり数百〜数千ドルでの契約となります。
アンバサダーは月額契約や成果報酬型が多く、比較的コントロールしやすいです。
アメリカと日本の違いは?
アメリカはレビュー文化が強く、「リアルな体験談」が重視されます。
そのため、誠実で自然な発信ができる人材を選ぶことが成功の鍵になります。
まとめ|アメリカ市場で成果を出すなら「目的に合わせた組み合わせ戦略」が重要
アメリカ市場では、インフルエンサー施策もアンバサダー施策も強力なマーケティング手段です。
短期効果を狙うならインフルエンサー、長期育成ならアンバサダーを活用し、目的に合わせて組み合わせることで最大の成果を生み出せます。
Seeknet USAでは、日系企業のアメリカ向けSNS戦略をトータルでサポートしています。
「どのインフルエンサーを選ぶべき?」「アンバサダープログラムを作りたい」など、まずはお気軽にご相談ください。
アメリカ市場で成果を出すための最適な戦略をご提案します。
二宮 郁花
東京の広告代理店での営業経験を活かし、マーケティングチームで企業様へのご提案やSNS運用を担当しています。横浜出身ですが海より山が好きで、大学時代はワンダーフォーゲル部として南アルプスや北アルプスに登っていました。今でも日本の緑がとても恋しいです。