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毎年混乱する・・デイライトセービング(サマータイム)とは?無くなるって本当?

Last Updated on 2025-10-10by Naoki Hashimoto
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  1. 基本事項
  2. 起源
  3. “Daylight Saving Time” 廃止議論
  4. おわりに

はじめに。

アメリカに住んでいると、毎年春先と秋口に「時計を進めるんだっけ、遅らせるんだっけ」なんて感じで、こんがらがっちゃうのがデイライトセービング(サマータイム)。実はなんとなくしか知らない方も多いと思いますので、改めて深掘りしてみました。

基本事項

Daylight Saving

定義

“Daylight Saving Time” / デイライトセービングとは、夏場に時計を1時間早める制度で、朝の明るい時間帯を活用し、夕方を長く明るくするために導入。

実施時期(米国)

  • 3月第2日曜日に1時間進める(“spring forward”)
  • 11月第1日曜日に元に戻す(“fall back”)

目的

  1. 暗くなる時間を遅らせて、照明・暖房などのエネルギー消費を減らす
  2. 夕方の活動時間を延ばし、レジャーや経済活動を活発にする

実施国

アメリカ、カナダ、欧州の一部など。日本では戦後の1948–1951年の短期間のみ導入され、その後廃止されています。

ただし、アメリカ国内でもデイライトセービングを行っていない州・地域があります。
現在(2025年時点)でデイライトセービングを行っていない主な州・地域は次のとおりです。

  • ハワイ州(Hawaii)
    緯度が低く、年間の日照時間の変化が小さいため、サマータイムのメリットがほとんどない。
  • アリゾナ州(Arizona)
    暑さが厳しく、夕方を長く明るくすると冷房使用が増え、かえってエネルギー消費が増えるため。
    ただし、州内のナバホ・ネイション(Navajo Nation)自治区は採用している。
    (※以前、アリゾナのナバホ地区とユタの境にあるモニュメントバレーに行った際は、州単位では同じ時間帯なのに、ナバホ地区だけは夏時間というタイミングで混乱したのを覚えています・・・)
  • アメリカ領土の多く
    プエルトリコ、グアム、アメリカ領ヴァージン諸島、アメリカ領サモア、北マリアナ諸島は行っていない。

 

起源

Daylight Saving

初期の発想としては、1784年にアメリカの政治家・科学者 ベンジャミン・フランクリン が新聞の投稿で「夏は早起きして日光を活用すべき」と提案したことに端を発するようです。

制度化のきっかけ

  • 第一次世界大戦(1916年):ドイツ帝国が燃料節約を目的に世界で初めて導入。
  • アメリカやヨーロッパ諸国も追随し、戦時下で普及。
  • アメリカでの恒常化:
    戦時中・戦後は不定期に実施され、1973年のオイルショックを契機に省エネ目的で再導入。
  • 現行ルールは 2005年のエネルギー政策法(2007年施行) により、開始日が3月、終了日が11月に変更。

日本で「サマータイム」と呼ぶ理由

アメリカでは、Daylight Saving Timeの意味で”Summer Time”と言うことはありません。恐らくDaylight Saving Timeのことを“Summer Time”と言っても通じないことがほとんどだと思われます。ではなぜ日本では「サマータイム」と呼ぶのでしょうか。

直接の語源はイギリス英語の “Summer Time”

イギリス英語では、Daylight Saving Time を伝統的に “Summer Time” と呼びます。日本が戦後(1948–1951年)に制度を導入した際、当時の占領軍(主にアメリカですが英連邦文化の影響も残っていた)や国際報道を通じてこの英国式の呼び名が伝わり、そのままカタカナで「サマータイム」 が定着したそうです。

米国式 “Daylight Saving Time” ではなかった理由

米語では “Daylight Saving Time”が正式名称ですが、日本語に直訳すると「夏の間の標準時節約・・?」と、やや不自然で浸透しにくかった。当時の日本人にとっては「夏の時間」という直感的で分かりやすい “Summer Time” が受け入れられやすかったと考えられます。

 

“Daylight Saving Time” 廃止議論

国際会議

近年、Daylight Saving Timeを廃止または恒久的にサマータイムへ固定する議論が各国で活発です。

主な理由は・・・

  • 健康への悪影響
  • 時刻変更による体内時計の乱れを原因とする、睡眠不足・集中力低下・心筋梗塞リスク増加などが報告されている。
  • LED普及や冷暖房需要の変化により、電力消費削減がほとんど見られないとの研究結果が増加。
  • 列車や航空便、IT機器の時刻設定ミスなどが毎年発生。

世界の動き

  • 米国:
    2022年に上院が「Sunshine Protection Act」を可決し、夏時間を恒久化(標準時への切り替えを廃止)する案を出したが、下院で継続審議中。
  • EU:
    2019年、欧州議会が2021年をめどに年2回の時計変更を廃止する方針を採択。ただし加盟国間で夏時間を採用するか冬時間に戻すかで意見が割れ、実施は延期。
  • その他:ロシア、トルコ、アルゼンチンなどはすでにDaylight Saving Timeを廃止。

 

おわりに

アメリカでは、夏時間と標準時間の切り替え時期に車の事故が増える、とかいう噂も存在します。結構多くの方が「もう止めようよ・・」と思っている気もするのですが、、実際はどうなるのでしょうか。今後の動向を見守っていきましょう。デイライトセービングを導入している地域にお住まいの方、来月の切り替え時期は事故などお気を付けください!

 

 

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橋本 直紀

ウェブデザイン周り、主にコーディングを担当する傍ら、メルマガ「編集部」一員として、ニュースレター「Seek-ten Times」冒頭のコラムを毎月執筆。 フィラデルフィアで生まれ(生まれただけ)、神奈川で育ち、東京の大学を卒業、その後ポートランド~LAと渡り歩く。色んな縁に巡り合ったものです。

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