AIで“簡単に”WEBサイトが作れる時代 に・・・ “自社サイトらしさ“とは何かを考える。
- Index
はじめに。
ご存じの通り、AIによるWEBサイト制作は、ここ数年で劇的に進化しました。
文章、デザイン、レイアウト、SEO対策まで、数分で「それらしい」サイトが完成する時代です。
一見すると、
「もうWEB制作は誰でもできる」
「プロに頼む必要はなくなる」
そんな風に感じている方も多いかもしれませんね。
しかし実際には、そんな感じでAIに頼った多くの企業が同じ壁にぶつかっているようです。
- サイトはあるが、自分たちらしさが伝わらない
- きれいだが、印象に残らない
- 情報は正しいのに、信頼や共感につながらない
これは技術不足の問題ではありません。
結局のところ、「作れる」ことと、「伝わる」ことは別物なのです。
WEBサイトは「拠点」であり「経営資産」
まずWEBサイトが企業にとってどういうものなのかを改めて考えてみましょう。
SNSやAIプラットフォームは便利ですが、それらは常に 他者のルールの上にある場所 です。
- アルゴリズムは変わる
- 表示される保証はない
- 文脈は切り取られる
だからこそ、WEBサイトは自分たちがコントロールできる「拠点」である必要があります。企業のWEBサイトは、
- 採用候補者が最初に見る場所
- 取引先が信頼性を判断する材料
- AI検索や要約が「会社の顔」として引用する情報源
つまり会社の思想・姿勢・信頼性を外部に預けている“経営資産”とも言えるわけです。
そこでは、
- 世界観をどう見せるか
- どの順番で理解してもらうか
- どこで信頼を積み上げるか
といった「人間の意図・感情・ストーリー設計」が重要になります。
「自分たちらしさ」とは、言語化されていないものかもしれない
多くの企業が「自分たちらしさ」をWEBサイトで表現したいと思う反面、実際には、それが言葉になっていないことも多いですよね。
- 創業時の背景
- 現場で大切にしている価値観
- 顧客と向き合うときの温度感
- あえて効率より信頼を選んでいる理由
など・・・。こうしたものは、社内では「当たり前」になっていて、意識的に整理されていないケースも多いです。
AIは、与えられた前提を整理することはできても、前提そのものを掘り起こすことはできません。
- 曖昧な言葉を具体化する
- 感覚的な価値を構造に落とす
- 内輪の言葉を、外向きの言葉に変換する
このプロセスには人によるヒアリング・対話・翻訳が必要で、これらがすでに「デザイン」の一部であり、AIには代替できない領域です。
AI時代だからこそ「本物」が見抜かれる
AIは、文章・画像・動画制作の効率と量を劇的に向上させており、AIツールによるコンテンツ制作は標準化しています。多くの企業がAIを使いこなし、コンテンツを大量に生成できるようになり、制作コストを抑えて、SEOやSNSでの露出を増やすことが可能になってきています。
しかし実際は・・・
- AI生成された画像や動画は「完璧」すぎて感情が伝わりにくい。
- 視聴者は「生成されたコンテンツ」「テンプレ的な見た目」を見抜くようになってきており、過度なAI利用が信頼感の低下につながることがある。
- AIコンテンツばかりで飽和した世界では、個性や人間の物語が薄れてしまう。
というようなことが起こっています。
本物のビジュアルが信頼を勝ち取る理由
- 実際の従業員、顧客、日常の風景などリアルな写真/動画は感情的なつながりを作る。
- 視聴者は完璧なビジュアルより人間味・不完全さ・誠実さに共感しやすい。
- ソーシャルプラットフォームのアルゴリズムも「本物らしい反応(いいね/コメント)」を重視する傾向がある。
結果として真実性のあるコンテンツはエンゲージメントと信頼を高めやすい。
更に、AI検索や要約エンジンも同様で、信頼できる情報源として引用されるのは、
- 経験が明示されている
- 専門性が裏付けられている
- 著者や組織の輪郭が見える
こうした E-E-A-T(Experience / 経験・Expertise / 専門性・Authoritativeness / 権威性・Trustworthiness / 信頼性)を備えたサイトだと言われています。
結局のところ、テンプレート的で「誰でも言えること」しか書かれていないサイトは、人はおろかAIにすら、深くは選ばれないということですね。
まとめ
今後のWEBデザインは、AIの力でパーソナライズや多様なインタラクションを実現しつつ、ユーザーが「理解しやすく、安心できる体験」を感じられることが最大のポイントと言われています。
見た目の華やかさよりも 感情的な落ち着き・明確な操作・人間らしさ が価値となる時代になってきました。
AI時代だからこそ、自社サイトのコンテンツが、
- 自分たちの言葉で語られているか
- 人の顔と経験が見えるか
- 一貫した思想が感じられるか
などを改めて見直してみるのも良いかもしれません。
ご相談ください。
WEBサイトの自社らしいコンテンツにお悩みの方、お気軽のご相談ください!
橋本 直紀
ウェブデザイン周り、主にコーディングを担当する傍ら、メルマガ「編集部」一員として、ニュースレター「Seek-ten Times」冒頭のコラムを毎月執筆。 フィラデルフィアで生まれ(生まれただけ)、神奈川で育ち、東京の大学を卒業、その後ポートランド~LAと渡り歩く。色んな縁に巡り合ったものです。