Lululemonのコピー商品戦略がすごい!驚きの「Dupe・Swap」イベントとは?
どんなに人気のブランドでも、避けられない問題が「コピー商品」。この現象は、Lululemonのような高価格帯のブランドにとって特に悩ましいものです。しかし、Lululemonはこの問題を逆手に取って、見事にポジティブなプロモーションへと変換しました。今回は、Lululemonのユニークなデュープ対策について、詳しく紹介します!
まず、Lululemonについて少し触れておきます。Lululemonは、ヨガやフィットネス向けの高機能なアスレチックアパレルで知られており、アメリカをはじめ世界中でファンを持つブランドです。しかし、他のスポーツウェアと比べても決して安価ではありません。そのため、価格を理由に**「代用品で十分」と感じる顧客も存在します。そんな状況に対し、Lululemonが打ち出したのが、ファンを驚かせる大胆なDupe(デュープ)戦略でした。
事の発端は、TikTokユーザーのアリアナ・ヴィターレさんの投稿でした。彼女はLululemonの人気商品「Groove Super High-Rise Flare Pant」にそっくりな商品、つまり「デュープ(代用品)」について紹介しました。本物のLululemonパンツは約90ドルするのに対し、彼女が紹介したデュープはなんと20ドルという価格。この投稿は瞬く間にバズり、再生回数は95万回を超えました。
ただ、これは単なる一例に過ぎません。Z世代を中心に、今やデュープを見つけて自慢することがTikTokのトレンドとなっています。かつてはコピー商品を隠して使うのが一般的でしたが、現在ではむしろ「こんなにお得な代用品を見つけた!」と堂々と見せびらかす風潮が広まっています。#dupeというハッシュタグはTikTokで35億回以上再生されており、Lululemon関連のデュープ投稿に限っても、1億5,000万回以上の再生が記録されています。
こうした流れを無視するのではなく、逆に取り込む形でLululemonが実施したのが、「Dupe・Swap」というイベントです。このイベントは、ロサンゼルスのセンチュリー・シティ・モールの店舗で開催され、参加者は自分が持っているデュープを持参すると、Lululemonの本物の商品と交換できるというユニークな内容でした。
Lululemonのチーフ・ブランド・オフィサーであるニッキー・ノイバーガーさんは、「文化的な会話に積極的に参加するのは楽しい方法だと感じました」と語っており、このイベントを通じて、デュープ文化を単に批判するのではなく、カルチャーと直接対話するというアプローチを選びました。
この「Dupe・Swap」イベントは、Lululemonの新しいキャンペーン「Get Into It」の一環として実施されました。このキャンペーンは、Lululemonの商品に対する情熱を象徴するもので、特にTikTokなどのプラットフォームでは「デュープ」が最大の話題になっていることがきっかけで企画されました。
イベントに参加した人々は、デュープと本物を見比べてその違いを体感し、最終的に品質の差を感じ取ることができるよう設計されています。この戦略は、単に新規顧客を引き込むだけでなく、Lululemonの製品が持つ本来の価値を再確認させるという狙いも込められていました。
イベントは大成功を収め、参加者の50%が初めてのLululemon顧客で、そのうち半数が30歳以下という結果に。Lululemonの中でも特に人気の高い「アライン・パンツ」は、デュープ文化が広がっているにもかかわらず、依然として同社のベストセラーのひとつです。つまり、デュープによってオンラインやソーシャルメディアで大いに盛り上がる一方で、最終的には製品の品質とブランドの魅力が勝っているのです。
この「Dupe・Swap」イベントを通じて、Lululemonはデュープファンも取り込みつつ、オンラインや店舗での顧客コミュニティを育て、フィットネスやヨガのリソース、そして親しみやすいブランドアンバサダーを活用して、自社のブランド文化をさらに強固なものにしました。これが、最終的に人々に「やっぱりオリジナルを試してみたい」と思わせるポイントです。
イベントの成功により、ノイバーガーさんとそのチームは、この「Dupe・Swap」イベントを他の市場でも展開することを検討している**とのこと。メディアやソーシャルメディアでの反響は、L.A.でのイベントが大成功だったことを物語っています。
まとめ
Lululemonの「Dupe・Swap」戦略は、単なるデュープとの対決ではなく、カルチャーとの対話を選ぶことで、ブランドの魅力をさらに広めるというユニークなアプローチでした。この戦略により、Lululemonは新たな顧客層を獲得し、さらにブランドの長期的な価値を強化することに成功しています。今後、他の都市でも展開される予定のこのイベントに注目が集まっています。
参考:Lululemon’s brilliant dupe strategy should be duplicated by every brand
稲垣 義高
常にお客様が何を求めているのか、課題・解決したいことが何かを理解できるよう努め、ニーズに合ったご提案、納品物を提供できるように心がけております。 インハウスに多様なスキルを持ったメンバーがいるオンライン事業部だからこそ提供できる価値があります。日々目まぐるしく変わるIT業界で多くのお客様からも刺激を頂き、お客様のお役に立てるようこれからも精進していきますので宜しくお願いします!